太田コンクリート工業 株式会社

1．技術概要

「ふとんカゴBOX」は、土砂崩れや河岸崩れなどの災害復旧工事において使用される、コンクリート製のふとんかご製品です。
現場での人力作業を抑え、重機を活用した施工を可能とする構造とすることで、施工時の安全性や作業効率の向上に配慮しています。

2．従来技術との比較

従来のふとんかご工法では、石材を手作業で積み上げる工程が多く、作業負担や安全面に課題がありました。
「ふとんカゴBOX」は、コンクリート製品を用い、重機による据付施工が可能である点を特長としており、当社では従来工法と比較して施工性および安全性の向上が期待できると考えています。

3．適用範囲

本製品は、道路災害復旧工事、河川災害復旧工事、林業用道路整備工事など、豪雨や土砂災害等が発生した現場や、予防的な対策工事への適用が可能です。

4．新規性および効果

従来のふとんかご工法では対応が難しかった砂利の使用や、重機を活用した施工が可能となる点に新規性があります。
これにより、施工時の作業負担軽減や安全性の向上、品質の安定化が期待できると当社では考えています。

5．施工実績

山形市および村山地区を中心に、災害復旧工事等での採用実績があり、当社調べで60件以上、納入数1,000基以上の実績があります。
これらの使用実績を通じ、当社では従来工法と比較して同等以上の性能を有するものと判断しています。

6．課題と対応計画

今後の課題として、生産体制の継続的な整備や供給体制の強化、製品認知度の向上が挙げられます。
これらに対応するため、NETIS登録技術としての情報発信を行い、施工会社や自治体への周知を進めていく方針です。

7．経済性と工期

施工条件や現場環境によって異なりますが、当社では、従来工法と比較して施工コストや工期の面で改善につながる可能性があることを確認しています。
なお、具体的な数値効果は現場条件により変動します。

8．安全性および環境への配慮

重機施工を前提とすることで、作業員の安全性向上に配慮しています。
また、施工後は周辺環境との調和を考慮した景観形成が期待される構造としています。

注記（掲載推奨）
※ NETISは新技術に関する情報提供制度であり、特定の性能や効果を保証するものではありません。
※ 実績および評価は当社調べによるものです。
※ 効果は施工条件・現場環境により異なります。